2002年7月発行 No.60


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●通常の核燃料にプルトニウムを混ぜて燃やすプルサーマル計画については
電力会社の広告などでもよく目にします。

●柏崎刈羽原発で全国初のこの計画が実施にむけて動いています。
昨年5月、地元刈羽村で住民投票が行われ、「プルサーマル NO」の意思表示が
されたため、いったん計画は凍結されました。

●電力側はこれをPRの不足ととらえ、この1年、村民との対話、農村支援事業の提案など、原発との
「共生」を訴える運動を精力的に行い、国や県も従来のように上から一方的に計画を押し付ける
やりかたを、対話や理解を重視する方向にして、努力してきたようです。

●プルサーマルを早期に実現しなければ、柏崎刈羽原発の使用済み核燃料は
プールに貯まり続け
6年後には満杯になるのだそうです。
今まで全国の原発から「生産」されたプルトニウムも、消費することが国際公約になっていて、
現在のエネルギー政策が続く限り、プルサーマルは「どうしても必要」になってきます。

●東京電力では8月10日からの定期検査でウラン・プルトニウム混合燃料(MOX)の装荷をめざしています。
刈羽村では7月23日から村長を交えて村民の対話集会が始まりました。
この結果を手がかりに、8月下旬以降に開かれる三者会談(新潟県知事・柏崎市長・刈羽村長)で
なんらかの判断が表明されることでしょう。

●住民投票という形で意思表示しても、国策は撤回されません。
私達は『共生できない原子力、してはいけない(使用済み核燃料)リサイクル』
確認しつつ、意思表示を続けなければならないようです。
(新潟市山下立さんから寄せられた情報を基に江藤まとめ)
【2002年7月江藤】

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